ミカタ あなたの側に立つ、法律のミカタ
仕事・職場

雇用契約書がない・口約束の条件を守られない

契約書がなくても、口約束は契約として有効

弁護士に依頼しなくても、このトラブルは自分の名前で進められます。 このページでは、まず何をすればいいか、どんな証拠を残しておくか、 話し合いから裁判所の手続きまでどう進むのかを、順番に説明します。

まず、自分でできること(3つ)

いきなり内容証明や裁判ではありません。多くの困りごとは、この段階で片づきます。

  1. 1採用時のやり取りを集める

    契約書がなくても、メール・LINE・求人票などの間接証拠で条件を示せることがあります。

    • 採用時のメール・LINE、求人票、同席者がいればその記憶も書き留める
  2. 2労働条件通知書の交付を求める

    会社には書面で明示する義務があります。今からでも交付を求めることで、今後の条件が明確になります。

    • 会社に「労働条件通知書をください」と伝える
  3. 3約束と違う点を、まず直接確認する

    書面を送る前に、確認するだけで解決することもあります。

    • 「採用時に聞いていた条件と違います」と伝える
    • 回答はメールなど記録が残る形でもらう

それでも解決しないときは
交付されない、条件が是正されないときは、ここからが出番です。通知書を一緒に作り、労基署への申告まで一緒に考えます。

解決までの流れ(5段階)

  1. 1 証拠を集める口約束の記録・実際の勤務実態
  2. 2 労働条件通知書の交付を求める会社には交付義務がある
  3. 3 食い違いを整理する約束された条件と実際の違い
  4. 4 請求する差額賃金・是正を求める
  5. 5 手続きを選ぶ労基署・支払督促・少額訴訟

実際にどの段階まで進むかは相手の出方で変わります。1つ目で終わることも珍しくありません。

集めておきたい証拠(7点)

あとから集めるのは難しいものが多いので、思い立った日に手元にあるものを写真に撮っておくのが一番確実です。

  • E1採用時に交わしたやり取り(メール・LINE・求人票・面接時のメモ)
  • E2口頭で約束された条件を裏付けるもの(同席者の証言、直後に送ったお礼メール等)
  • E3労働条件通知書・雇用契約書(一部でも交付されていればそれ)
  • E4実際の給与明細・タイムカード等、実態がわかる資料
  • E5会社に条件の確認・是正を求めたやり取り
  • E6同僚など、同じ職場で働く人の労働条件に関する情報(比較材料)
  • E7振込記録(実際に支払われた給与額の確認)

この件で使う書面

下の書面は、ミカタが聞き取った内容をもとに下書きを作ります。印刷して出すのはご本人です。

  • 労働条件通知書交付請求書・是正申入書会社に対し、労働条件通知書の交付と、口頭で約束された条件との相違の是正を求める書面。
  • 少額訴訟の訴状60万円までのお金の請求を、原則1回の裁判の日で終わらせる手続き(少額訴訟)の申込み書類。
  • 支払督促申立書裁判所に行かず、書類だけで相手に「払いなさい」と命じてもらう手続き(支払督促=しはらいとくそく)の申込み書類。金額の上限はありません。
  • 訴状(通常訴訟)60万円をこえる請求や、相手が強く争いそうなときに使う、ふつうの裁判の申込み書類(訴状=そじょう)。
  • 証拠説明書裁判所に出す証拠の一覧表。集めた証拠から自動で作ります。
  • 期日の準備メモ(想定問答つき)裁判の当日に話すことと、聞かれそうな質問への答えをまとめたメモ。裁判所には出さず、手元で見る用です。
  • 準備書面(反論)裁判が始まったあと、相手の言い分への反論や、自分の言い分の補足を裁判所に伝える書類(準備書面=じゅんびしょめん)。
  • 相手から本当に取れるかチェックシート(回収の見込み)裁判に進む前に、相手に払う力があるか・どこから取れるかを整理するシート。勝っても取れない「やり損」を防ぐための手元用です。

よくある質問

雇用契約書がない・口約束の条件を守られないの問題は、弁護士に頼まないと進められませんか?

いいえ。日本の民事の手続きは、本人が自分の名前で行えます。内容証明を送る、調停や訴訟を申し立てる、期日に出て話す——いずれも弁護士に依頼しなければできない決まりはありません。これを本人訴訟と呼びます。争いが複雑・高額なときは弁護士に依頼したほうが有利なことが多いので、途中から切り替えることもできます。

雇用契約書がない・口約束の条件を守られないで、いちばん最初にやることは何ですか?

一般的には「採用時のやり取りを集める」から始めます。契約書がなくても、メール・LINE・求人票などの間接証拠で条件を示せることがあります。

雇用契約書がない・口約束の条件を守られないを自分で進めると、いくらかかりますか?

自分で進めるときにかかるのは、原則として実費だけです。たとえばe内容証明が1,295円から、裁判所に納める収入印紙や郵便切手は請求する金額によって変わります。弁護士に最初から依頼すると、着手金と成功報酬が別にかかるのが一般的です。具体的な金額は手続きと事案によって変わるので、裁判所や日本郵便の公式ページで最新の額を確かめてください。

ミカタは何をしてくれるのですか?

状況を聞き取って、次にやること1つを示します。集めるべき証拠のチェックリストを作り、内容証明や申立書の下書きを用意し、期限が近づいたらお知らせします。ミカタは弁護士ではないので、個別の法的助言や、相手方との交渉の代行は行いません。相手に書面を送る・裁判所に出すのは、すべてご本人が行います。

雇用契約書がない・口約束の条件を守られないを、今日から一歩進める

ミカタは、あなたの状況を聞き取って「次にやること1つ」を出します。 証拠のチェック、書面の下書き、期限のお知らせまで、最後まで並走します。 メールアドレスだけで始められて、無料プランがあります。

無料ではじめる

仕事・職場の、ほかの困りごと

困りごとの一覧をすべて見る →

ミカタへのご意見・ご要望

「分かりにくかった」「こうしてほしい」「ここが動かない」など、なんでも書いてください。いただいた声はみんなの声で状況を公開し、ミカタを良くするために使います(返信はお約束できません)。個人を特定できる情報は書かなくて大丈夫です。